自分のことを“わい”と呼ぶ女子が急増中!いつ・どのように使うか調査!!
今月末には、女子中高生の流行語大賞が決まるこの時期。
今、若い女子の間で、ある言葉が流行っているんです。

それがっ!

Q自分のことをなんと呼びますか?
「わい」

「わい」

「わいって呼びます」

「令和のJKは、わい」

そう! わい。
自分のことを“わい”と呼ぶ女子が増えているんです。


「『わいも行く〜』みたいな」
「きょうわいがご飯おごったろか?」


LINEでのやりとりでも、“わい”の文字が頻繁に登場。
さらに!


「こちらスタンプなんですけれども“わい!参上”」


「“わいのお願いきいて”“おつかれさまbyわい”などすべてに“わい”がついています!」

なんとスタンプにも“わい”がっ!

実際、渋谷の女子100人に「自分のことを何と呼ぶか?」アンケートしたところ、「わい」が4位にランクインしました。
そこで、きょうのココ調は…。

自分を“わい”と呼ぶ女子が急増!
いつ、どんなときに使うのか?徹底調査です。

早速、調査開始!
今回、こちらの看板を片手に“わい”を使っている女子を探します!
すると!

「“わい”って言います」

女子高に通っている仲良し4人組。


「女子校の場合は私もなんて言っても見てる男子がいないんで、私も“わい”も“わい”もみたいな」

「男の目がないと“わい”になる」

Qそもそも何でみんな“わい”って言うようになったんですか?
「私って言うのがめんどくさくて“わい”になった」


「私はさぁ〜より“わい”はさぁ〜の方が早くて便利!」

続いて、画面正面から近づく女子たち。


「友達がこれどうとか言った時に“わい”も! とかそういう自然な感じで出ちゃいます」

“わい”デビューから、およそ1年が経つという彼女。
きっかけは何だったんでしょうか?


「好きなユーチューバーさんがいて、その方が“わい”はみたいな感じで動画の中で言っていたので」

そのユーチューバーがこちらです!

メイク動画などで今、女子高生を中心に人気の佐藤そると さん。
動画内で…。

「皆さんは“わい”が言ってることが意味分からないと思った時ありますか?

「そうなのですよ。四六時中、“わい”は意味の分からないことを口からずっとぶっ放しているわけなんですよ」

この“わい”を連発する姿を見て真似する女子が増えているそうなんです。

その後も、街には“わい”使いの女子が!


「爪痕を残すじゃないけど、何かの印象に残ることによって、覚えてもらいやすかったりとか」


「私っていうのは絶対言わない」
Qそれは何でですか?
「気持ち悪い」


「自分のキャラというか、性格に合わないから、“わい”か“わし”」

「高校一年生でわいかわし!?」

では、若い女子たちは“わい”をどんな時に使っているんでしょうか?

「共感するときにパッと出ちゃうのは“わい”もみたいな」

「テンションあがってる時ですかね」


「テンションあがって好きなことめっちゃ語ってる時とかに“わいわいわい”みたいな感じ」

皆さん、テンションが上がった時に一番、“わい”と言うそうなんです。

そこで!普段使っている様子を実演!

「この後、タピオカ飲みに行かない?」

「あ〜、わいも行く!」

「わいさぁ、この前、告白されたんだよね!」

「えっ?わいも!」

さらに、こちらの女性も“わい”と言うそうですが…。


「親に『何それ』みたいな。『もうそれやめて』みたいに超ブチギレられました。本当に」


「大学受験の面接の時に『 “わい”を使っちゃったらヤバいからやめな』みたいな」


「受験終わっていない人いるのに、(教室で)6人でワイワイ騒いでたら…」

Q“わい”がワイワイ?

「ヤバい使われちゃう」

しかし、そもそもこの“わい”という言葉。
どうやってできた言葉なのでしょうか?

日本語学者の飯間浩明さんによると…。

「“わい”というのはもともと「わし」から来ているわけですね」

「わたくしがわたし、わし、そして“わい”になってきたと」


「この言葉は女性しか使わない、この言葉は男性しか使わないっていうふうな考え方が薄れてきたと思います」

飯間さん曰く、
“わたくし”という言葉が進化し、“わい”が誕生!
しかも昔は、主に男性が使っていた“わい”が男女関係なく使用されるようになったということです。

さらにもう1つ!
“わい”という言葉には、意外なルーツがあるそうで…。

「“わい”は、簡単に言えば方言なんですね」

「関西でも使っていますし、青森でも昔から使っていたと…」

ということで、真相を確かめるべくココ調が向かったのは東京から、新幹線と車でおよそ5時間半。
青森県・むつ市!


全校生徒数540人の大湊(おおみなと)高等学校にご協力いただき、本当に女子が“わい”を使っているのか?調査です。

「こんにちは!」

突然のことで、呆気にとられたのか?
ちょっとリアクションが薄い生徒たち。
早速、本題に移ります!

「自分のことを“わい”という女子!手を挙げてください!」

果たして何人、手があがるんでしょうか!?

女子14人中半数の7人が手を挙げました。

なぜ“わい”を使うのか?聞いてみると…。


「お母さんとかも“わい”って使っているのが多いです」
Qそれで自分も?
「なんかいつの間にか」


「方言だと思います」
「わいさ〜」「わいさ〜」


「温かみは感じますよね。悪いことではないと思うんですけど」

「オフィシャルな場では、できれば“私は”を使ってほしい」


Q先生に対しても“わい”って言ってくる子もいる?
「そうですね。ちょっと友達じゃねぇ〜んだよなって気は少ししましたね」

ちなみに街の人にも話を聞くと…。


Qお母さん“わい”とかって言いません?
「言いますよ」
Q小さい頃からずっと?
「そうですそうです」

「ほとんど下北の人はそうですね」

Q私とか僕とか、なんて言っています?
「わ」

「あなたは、な!」

Q な!?一文字で終わらせるんですね?
「青森ってだいたいそうじゃないですか?」


「寒いからあまり言葉を発しないというか…。数を使わないというか…」

青森県では“わい”がより省略化された「わ」と「な」という方言もあるそうです。

ところで、生徒たちに、今、渋谷の女子の間でも“わい”が流行っていることを伝えると…。

「青森の時代が来たなって(笑)」

東京に戻り、渋谷の女子たちに“わい”が青森の方言だと伝えると・・・

「負けたね」

「“わい”に代わる新しいもの作んなきゃ」

「作って逆に青森に投げ返そう」

しかしなぜ今、いろいろな一人称が若い女子の間で使われているのか!?
若者言葉の文化に詳しい専門家は…。


「若い人はですね、次々に新しい言葉を求めていますので、従来の一人称に新しい言葉を加えたいということで使いだしたのではないかなと思います」

「(使うと)話が盛り上がる、ノリがよくなるというんですかね」


「そういうのもあって楽しんで使う、ふざけた時に使うというような場合に使っているんじゃないかと思います」

ココ調が調べたところ、「わい」以外にも「われ」「拙者(せっしゃ)」「うぃ」という一人称を使う女子も。
今後も、おもしろい一人称が続々と誕生するかもしれません。