塾に通わず国立大合格も!? 教育系YouTubeの活用法を調査!

「YouTubeで受験勉強させていただいていました」

「塾に通ってなかったのでYouTubeを活用していました」

今、学生さんが勉強に取り入れているのが教育系のYouTube。

「今回は京都大学2005年整数問題挑戦します。レッツ貫太郎チャレンジ」

SNSを見ると・・・


「YouTubeで勉強できるなんてホントすごい時代だ」
「教育系YouTuberさんには本当に感謝しかない」など、見ている人をたくさん発見!


日本史の流れが1時間で分かる動画や、高1でも解ける東大入試数学などジャンルは様々。

いったい受験生はどう使っているのか?

今回は「塾に通わず国立大合格も!教育系のYouTubeの活用法」を調べてきました。

まず、どれくらい教育系YouTubeがあるのか調べると・・・

「東大医学部発と書いてありますね」
その動画の中身は・・・


「第1回、ギリギリ派生語なんだろうな?」


「慶応大学の問題なんですけれども無限に深掘りしていきます」

これは、東大医学部のメンバー中心で作った動画。
アクションなどを加え、難関大学の過去問題から発展した英語を10分前後の長さで教えてくれます。


一方、コチラは・・・
超大物講師の授業が完全無料と書かれています。

「こんにちは、いーずみです」

これは予備校の人気講師陣が基礎から入試対策に使える応用編まで10科目教えてくれるチャンネル。

さらに中には小学生に向けた教育系のYouTubeも登場。

ココ調が調べたところ・・・
328個の教育系のYouTubeチャンネルを発見!

では教育系のYouTubeを活用した人たちはどんな使い方をしたのか?

こちらは地元の県立高校から国立の千葉大学に合格したふうかさん。
YouTubeにどれくらい重きを置いて勉強したのか聞くと・・・

YouTubeは20%でした。


「私の場合は学校と参考書をメインに、後はYouTubeとスタサプっていうアプリを使って勉強していました」

「(YouTubeは)無料でありがたいとしか言いようがないですね」
中でもお気に入りのYouTubeはというと…


「分からなかったことを先生に聞きに行けなかったときに、葉一(はいち)さんの動画見たりして」

ふうかさんがよく見ていたというのが葉一(はいち)さんの動画。

葉一さんとは教育系のYouTubeの中でナンバーワンと言われているカリスマ的存在。


小学3年生から高校生向けに動画を配信し、だれにでも分かるような、かみ砕いた説明が人気で総再生回数は4億回超えです。

とても説明が分かりやすく、まるで学校のような授業が受けられるんです。

葉一さんはどのように動画を作っているのか!?
ご本人を取材!
「よろしくお願いします」


案内されたのは6畳の部屋。
この部屋にあるホワイトボードの前で撮影しているんです。

「途中で編集は一個も入れないってしているんですけれど」


「編集入れない方が血の通った授業じゃないですけど、ブレずに(編集なしで)やってきました」

葉一さんの動画は編集をしないのが特徴。
テロップなどを入れない分こだわっているのが板書(ばんしょ)。

制作風景を見させてもらうと・・・
手に持っているのは物差し。

「ミリ単位ですね。2mmぐらいずれると書き直す」

「間違っている・・・」

キレイに見えますが葉一さん的にはNG。

このようにミリ単位で文字を書くことで見やすさを追及しているんです。

そもそもYouTubeを始めたきっかけはというと…?

「元々塾講師正社員で働いていまして」


「そのときに月謝の関係で、塾を元々選択肢のないご家庭っていう存在を耳にすることが多くて」


「たまたまYouTubeに目がいって、思い立った翌日に投稿をはじめて、気付いたら9年たっていたっていう」
ちなみに勉強の動画だけではなくこんな動画も・・・

「本当に、本当に、よく頑張ったね」


これは試験会場でも無音で見られるようにつくられた受験生向けの応援動画なんです。
この動画を見た人は?


「(共通テストの)受験前日とかにあげてくださっていて、試験の休み時間とかに見て心を落ち着かせていましたね」

続いては地元の市立高校から滋賀県立大学に合格した美歩里(みほり)さん。
YouTubeにどれくらい重きを置いて勉強したのか聞くと・・・

塾を中心に勉強し、YouTubeは20%。
しかしYouTubeには学校や塾にはない魅力が。


「実際にネイティブの人から見た発音のポイントとかを聞けるのは、すごく新鮮だなと思います」

美歩里さんが見ていたのが、東大医学部のメンバー中心で作ったPASSLABO(パスラボ)。
センター試験から共通テストに代わり、リスニングが重要になったために作られた動画。

海外生活22年の大学院生が教えてくれます。


「ホットドッグはアクセントが4回。
これあんまり違わないじゃないかと思うかもしれませんがリスニングやスピーキングで大切になってきます」

このように発音の大切さを指導してくれます。

そして公立高校から愛媛県立の医療系大学に合格したほのかさんは?

塾に通わず大学合格したほのかさんもYouTubeは20%。
特に活用した動画が・・・


「たくみさんは発展的な内容を主に扱っている感じはしますね。大学につながる感じで」

「10と4。普通は違う数だけど、俺がよく使う表現として『mod3のメガネをかけると同じに見える』って考えます」

たくみさんは元予備校講師で、数学や物理の動画を投稿。

1番人気の動画は1200万回超えの人気教育系のYouTubeチャンネルなんです。

「感覚的に理解できるようになったと思います」

たくみさんに動画をわかりやすくする工夫を聞きに行くと・・・


「分かりやすくなると思った編集。テロップはすべて、ふんだんに使うという感じですね」
たくみさんの動画を見ると・・・


大事な事はテロップできちんとフォローしたり、手元を見せたい時は拡大するなど、わかりやすくするためにいろいろな加工をしているんです。

保護者の方々も無料で授業を受けられるので、賛成派が多数なんだとか。
今や勉強する方法の一つとしてYouTubeが定着しつつある事が分かりました。