工夫で思い出作り! 変化する「卒業アルバム」を調査!


「あ!見てください!あちらドローンが飛んでいますよ!
カメラに向かって生徒さん思い思いのポーズをとっています!!」

コロナ禍で変わる学校行事。
第4弾は「卒業アルバム」!


「行事がない中で写真が撮れないと通常のアルバムが作れなかったんですね」


「規模を縮小したりしながらできる範囲で学校行事は行ってきたんですけど、今年は新しい方法で卒業アルバムを作ってみました」

全国の小・中・高47校にアンケートを行ったところ、19校が「例年とは違う方法で卒業アルバム制作を実施」。

東大阪市の小学校では、普段なかなか入ることができない花園ラグビー場のグラウンドで卒業写真をパシャリ!
さらには写真が動く卒業アルバムも登場!!

「こんな状況の中で思い出づくりができたのでよかったと思います」

そこで今日は、工夫で思い出作り!
変化する「卒業アルバム」をココ調します!

まず向かったのは、千葉県松戸市にあるこちらの小学校。


例年の卒業アルバムには運動会や音楽発表会など様々な学校行事が載っていますが、すべて中止に。
写真が足りない状態となってしまいました。


そんな中、少しでも思い出を増やすために始めたのが・・・
横山リポーター「あちら、先生が撮影しているんですけれども、ビデオカメラで撮影しています。これが卒業アルバムの撮影なんでしょうか?」

Q.何を撮影しているんですか?
「卒業アルバムの動画を、いま撮っています」


そう、こちらの小学校では卒業アルバムに動画を採用!
授業の様子などを先生自らが撮影をしているんです。

しかし、写真が定番の卒業アルバムに、どのようにして動画をのせるのでしょうか?


「AR技術を使って、写真にスマホをかざすと、それが動画として再生される仕組みです」

これは、すでに完成している他の小学校の卒業アルバム。


スマートフォンを写真にかざすと・・・
「せ〜の」

スマホ画面に映像が流れる仕組みなんです。

実はこれ“ソツアル”というサービスで、

専用のアプリをダウンロードするだけで、事前に設定していた映像を卒業アルバムを見ながら楽しむことができるんです。


「本当に自然な姿が映っていてコロナの中ですけれども、楽しく生活するにはどうすればいいのかということを考えながら子供たちも先生方も日々努力してくれているんだなと思っています。ありがたいです。」


例年は学校行事の写真が主な卒業アルバムですが、今年は授業中の児童たちの何気ないひとこまを動画で撮影しています。
カメラを持つ先生も・・・

「この字よりも顔撮りたい」



「お顔も見たいわ」
「ヘイ」
「いいじゃない いいじゃない」
撮影に熱が入ります!!


「子供たちがすごく楽しんで被写体になってくれるので、私も楽しんで撮影しています」

「動画とかってなかったので新しくておもしろいと思いました」


「修学旅行とかもなくなっちゃたけど、その少ない日々でもみんなで思い出がつくれたからよかったです」

続いて向かったのは、千葉県浦安市にあるこちらの高校。

例年は文化祭や体育祭などの写真を多く載せていましたが、コロナで中止に。
クラスのみんなで思い出を作る機会があまりありませんでした。


「クラスの生徒と教員が話し合いをしながら、今までにない思い出のシーンを作れたと思っています」
その今までにない思い出作りがこちら!

「黒板に大きく絵が描かれています!すごい完成度です」
そう、こちらの学校では新しい思い出作りとして黒板アートを制作!


担任の先生のリアルな似顔絵や、クラスメートに向けた寄せ書きなど、


個性豊かな黒板アートを

全クラスの卒業アルバムに加えることにしたんです。

さらにアルバムにはQRコードも掲載されていて、


それを読み込むと、黒板アートの制作風景を映像で見ることができるそうです。


「本当にこのクラスは全く行事がなかったので、みんなでこの桜のメッセージ何書こうかなとか、黒板アートどういうふうに作ろうかなって話し合っている時間は、すごく楽しかったです」

また、QRコードを使った思いで作りは他にも!


「今柔道着を着た先生が走っていますね!」
「カメラに向かって生徒さん思い思いのポーズをとっています」


カメラを持った先生たちが次々と校庭に集まった3年生たちを撮影するという少し変わった光景ですが、これも動画が見られる卒業アルバムの撮影。

この1年、全員で集まる機会が無かった3年生のために、先生とアルバム制作会社が考えたといいます。
さらに!!

「あちら!ドローンが飛んでいますよ!」
ドローンを使っての動画撮影も!


登校日が残り少なくなってきた3年生。
仲間たちと最後の思い出作りを楽しんでいました。

「数少ない思い出なので、こういうのも大事にしていきたいと思います」

「正直文化祭とか体育祭がないのはやっぱり寂しいし、やりたかったっていう気持ちはあったんですけれども、こういう機会がもらえたのはすごいありがたいことだなと思います」

撮影した動画は、黒板アートと同じようにQRコードを読み込むと見ることができるそうです。

続いては、群馬県上野村(うえのむら)にあるこちらの小学校。

例年の卒業アルバムは、先生が撮影した写真を手作り風に制作していますが、
今年はというと・・・


「今年は例年にない特別なことをある意味やっているので、子供たちと一緒に思い出に残るアルバムを作れたらいいなと思っています」
子供たちとの思い出とは?

「今、撮影していますけど……カメラを持っているのは、生徒ですよね?」

「はい、ニッコリ!」
「ハハハ」


そう、児童が卒業アルバムの写真撮影をしているんです。


卒業する7人の思い出が詰まった学校で撮影し、卒業アルバムの制作に関わることも思い出のひとつに。
そして撮影した写真は・・・

「ネットのソフトを使いながら、実際に(アルバムを)作っていきます」
ここからは先生にバトンタッチ!

撮影した写真を選び、アルバムのレイアウト作業を行います。


「それ自分たちで(撮影)やってるんですよね?」
「そうそう、そうです。」
「すごいですね。」
「かわいい!」


児童目線で撮影された笑顔あふれる写真の数々。

これまでとは少し違った卒業アルバムになりそうです。


「こうやってまたみんなで写真撮れたりしてすごく嬉しいです」
「大変だったけど、一生に一度の思い出になると思いました」

「笑顔があふれているアルバムになりそうです」

特別な卒業アルバムになりますように。